東京・大田区のボートレース平和島で開催中のSG「第58回ボートレースクラシック」初日の16日、場内特設ステージで今年2月に引退した元プロレスラーの武藤敬司さん(60)と、ものまねタレントの神奈月(57)のトークライブが行われた。
司会者の呼び込みにまず登場したのは武藤さんではなく、白いガウンをまとった神奈月。その後に黒いキャップ姿で本物の武藤さんが登場し、プロレスLOVEのポーズをすると、詰めかけた観客は多いに沸いて写真撮影会。“W武藤”のトークイベントがスタートした。
武藤さんが「ガウンを新調したの?」と聞くと神奈月は「武藤さんが引退されて、もうこの格好になることはないじゃん。この格好になれるのは俺だけですよ。俺はこの格好でずっと行きますよ」と“生涯武藤”を宣言。東京ドーム引退試合バージョンを初披露した。
引退後について武藤さんは「長州(力)さんと一緒にM―1に出ますよ。俺がネタを考えて、あの人はセリフを言えないから『キレてないですよ』それだけでいい。何か俺が言ってキレるまでやるというコント。これだけ聞きとれれば大丈夫。後は何も聞き取れなくてもいい」と言うと会場は爆笑の渦が起こっていた。
2人は10年前にも平和島で共演したことがある。武藤さんが「何たって8割、全部やってくれるから」と神奈月を持ち上げると、神奈月は「30分ぐらいのステージがあると、俺が最初の20分引っ張るのよ。それで最後にちょろっと出てきて、イヤァとやって座って終わり。だから現役時代の(タッグパートナーの)馳(浩)さんの気持ちがよく分かりますよ。最後のおいしいところだけ武藤さんが持っていくから」とボヤいた。
最後は2人で7Rの舟券を予想。武藤さんは「いつもはムトーの「ム」で、6番を入れることが多いんですけど、先日、猪木さんのお別れ会が盛大に開かれたばかりなので、1・2・3ダー!でいこうと思います」と3連単1・2・3ボックスを予想。神奈月は「5番に山田哲也さんがいて、WBCで盛り上がる(野球)日本代表の山田哲人とはわずか、ひと文字違いだからね」と1・3・5ボックスを予想。結果は4・3・6で入り、残念ながら両者とも舟券予想は外れた。