日本サッカー協会は16日、欧州遠征で国際親善試合2試合に臨むU―22日本代表メンバーを発表した。3月24日(日本時間25日午前2時15分)にドイツで同ドイツ代表と、27日(同28日午前2時)にスペインで同ベルギー代表と対戦する。今季2得点のFW細谷真大(柏)やMF鈴木唯人(ストラスブール)ら主力をはじめ、DF中村拓海(横浜FC)、MF平岡太陽(湘南)を初選出した。
横浜FCのDF中村は今季リーグ戦4試合全てで先発フル出場。右サイドバックでプレーし、積極的な攻め上がりが持ち味。12日のFC東京戦(味スタ)では、大岩剛監督が視察する前で、ペナルティーエリア内まで入ってパスを受け、相手オウンゴールを誘う絶妙なクロスを上げていた。
大岩監督は会見で「中村拓海はラージグループにはずっと入っていた。もちろん半田(陸)、内野(貴史)との兼ね合いを含めて呼ぶ機会はなかったけど、試合に出続けている事実、J1でやっている経験は今回呼んだ選手の中でも優れているほう。攻撃的なところは特徴で、我々のグループの中で攻撃に特化したときにはプレースタイルはよりフィットしてくるのでは、チームに貢献してくれるのでは、と今回招集させてもらった」と説明した。
代表発表された16日が22歳の誕生日だった中村は「自分らしく精一杯頑張ります。18日には、京都戦があるので、そこでしっかりとしたパフォーマンスを発揮し、チームの勝利に貢献できるよう準備します」とクラブを通じてコメントした。
なお、五輪を目指す世代で横浜FCから日本代表選手が選出されたのは、クラブ史上初めてとなる。
◆中村拓海(なかむら・たくみ)2001年3月16日、大分県生まれ。22歳。DF。大分U―12、大分U―15から東福岡高に進学。高3の選手権では優秀選手に選ばれた。2019年にFC東京入りし、22年に横浜FCに完全移籍した。179センチ70キロ。