第95回記念センバツ高校野球大会(18日開幕、甲子園)で山梨学院との開幕試合を戦う東北(宮城)は15日、兵庫県の高校と開幕前最後の練習試合を行い、11―0で勝利。4投手が継投して4安打と安定した守備に加え、13安打11得点と打線も爆発し、上々の仕上がりで実戦練習を終えた。
2番手で登板した左腕・秋本羚冴(りょうご、3年)は3回を1安打無失点で「変化球でしっかりストライクが取れた」。4回には高校初本塁打となる右越え3ランも飛び出し「自信を持っていけば戦えるという手応えがある。楽しみが強いです」と聖地でのマウンドに思いをはせた。
3勝2敗ですべての対外試合を終え、佐藤洋監督(60)は「勝ち負け関係なく、一丸となって楽しんでいた」と東北らしい5試合になったと話す。この日も安打が出ると全員でWBCで話題の「ペッパーミルパフォーマンス」を繰り出すなど終始笑顔で盛り上がりながらプレー。佐藤響主将(3年)も「最後の1試合もいい試合ができた」と笑顔だ。18日の開幕試合に向け主将は「緊張も楽しさも変に隠さずにお互いに見せていこうと洋さん(佐藤監督)に言われて、チームはいい空気。このままいい緊張感で本番を迎えたい」と意気込んだ。
(秋元 萌佳)