U―20日本代表、永長、熊田のゴールでイラクに2度追いつく…16年以来の決勝進出へ勝負はPK戦に

U―20日本代表FW熊田直紀(右)
U―20日本代表FW熊田直紀(右)

◆U―20アジア杯▽準決勝 日本―イラク(15日、ウズベキスタン)

 U―20日本代表は延長戦を終えてイラクと2―2で引き分けた。初優勝を果たした2016年大会以来となる決勝進出を目指し、PK戦に臨む。0―1の後半38分にMF永長(えいなが)鷹虎(川崎)が左足で同点ゴール。延長前半13分に失点を喫したが、延長後半13分にFW熊田直紀(FC東京)がヘディングで今大会5ゴール目を決めて追いついた。

 日本はU―20W杯出場権を獲得した準々決勝・ヨルダン戦(12日、2〇0)からGK含めて先発メンバー6人を変更。前半5分にはこの日キャプテンマークを託された中盤MF山根陸を起点に、MF安部大晴のスルーパスに抜けたFW横山歩夢がチャンスを迎えたが、シュートはわずか左へそれた。すると同12分。一つ目のCKを与えるとマークにつきながらも押し込まれて失点。今大会課題となっていたセットプレーでの守備から得点を奪われる苦しいスタートとなった。

 日本はボールを保持しながらもパススピードが思うように上がらず、イラクの脅威となることができない。前線は横山や安部、MF佐野航大らが流動的にポジションを変えながら形を作ろうとしたが、大きな決定機を作ることはできず前半を折り返した。一方、同27分にはフリーでエリア内からシュートを許す場面もあったが、DF高井幸大がなんとかカバーしてクリア。ピンチをはね返した。

 後半開始のタイミングで日本は3枚替え。ここまでの全4試合でフル出場を果たしていたMF松木玖生、4ゴールで大会得点ランキングトップのFW熊田直紀、MF永長鷹虎を投入した。0―1のまま時間が過ぎていったが、徐々にリズムを作り始めた後半38分に同点ゴールが生まれる。永長が右サイドのエリア内で途中出場のFW北野颯太からパスを受けると、切り返して左足シュート。コースをついてゴール右へと突き刺した。

 試合は1―1のまま延長戦にもつれ込んだ。5試合で先発出場してきたDF屋敷優成を代え、準々決勝は出場停止だったMF松村晃助が入った。しかし延長前半13分、右サイドを突破されてエリア内への進入を許し、大外からシュートを浴びて再びリードを許した。それでも延長後半13分、永長の右クロスに熊田が頭を合わせ、ネットを揺らした。延長戦でも決着はつかず、試合はPK戦に突入した。

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