◆WBC2023 ▽1次ラウンドD組 ドミニカ共和国10―0イスラエル(14日・ローンデポ・パーク)
WBCのD組は14日(日本時間15日)、優勝候補のドミニカ共和国がイスラエルを7回コールドで破った。ベネズエラはニカラグアを下し、3連勝で1次R突破が決定。準々決勝残り1枠を巡り、2勝1敗で並ぶドミニカ共和国と2大会連続準優勝のプエルトリコが15日(同16日)に激突する。C組はメキシコとカナダが勝ち、米国を含む3チームが2勝1敗で並んだ。「カーネクスト2023 WBC東京プール」の準々決勝は15日、キューバがNPB勢の活躍でオーストラリアを退け、17年ぶりの4強進出を一番乗りで決めた。
優勝候補筆頭と目されたドミニカ共和国が本領を発揮した。1点リードの3回1死、主砲マチャド(パドレス)が特大の一発。中盤に得点を重ね、7回には途中出場したセグラ(マーリンズ)の2点二塁打で10点目を挙げてコールド勝ちを決めた。投手陣も先発のコントレラス(パイレーツ)から4投手で1安打完封リレー。優勝候補にようやくエンジンがかかってきた。
だが、初戦のベネズエラ戦を落としたことで、15日(日本時間16日)は負ければ1次R敗退という重要な一戦となった。2勝1敗同士で並ぶプエルトリコとの1次R突破をかけた直接対決。リナレス監督は「きょうは何より若い投手が好投して大事な救援陣を休ませることができた」と次戦をにらんで采配。J・ソト、マチャド、ヒメネス、カンデラリオと好調な打者も次々と下げて、決戦に備えた。
カリブ海のライバル対決は13年の決勝カードで、通算成績はドミニカ共和国の3勝2敗。昨季新人王のロドリゲス(マリナーズ)は「カリブ海でともに野球が大好きな同士。エキサイティングな試合になる」と腕まくり。13年大会Vのドミニカ共和国か、2大会連続準Vのプエルトリコか。勝てば8強、負ければ敗退の大一番で強豪同士が火花を散らす。