◇オープン戦▽ENEOS4―0明大(15日・明大グラウンド)
今秋ドラフト上位候補のENEOS・度会隆輝(20)が明大とのオープン戦に4番・右翼手で先発出場し、3打数2安打1打点の活躍を見せた。
「いまメチャクチャ調子がいいんです」。度会が笑顔で言った。1回表1死一、三塁のチャンスで迎えた第1打席は、逆方向のレフト後方への大飛球。明大・飯森太慈左翼手(3年=佼成学園)の超ファインプレーに阻まれたが、先制の犠飛となった。第2打席は引っ張って、右翼線への二塁打。第4打席は中前へはじき返した。
「打席で円を描くように右足を上げることで力みがなくなり、いい感じになりました」と度会。この日の4打席は全てファーストライクをスイングしており、積極性と確実性を併せ持つという特長を存分に発揮した。
昨夏の都市対抗野球で4本塁打を放って優勝に貢献し、MVPに値する橋戸賞に輝いた。横浜高からENEOSに進み、社会人3年目のシーズンを迎える度会が意識しているのは、昨年以上に成長した姿を見せることだ。「筋肉量が上がってバックスクリーンから左方向への打球の飛距離が伸びましたし、一発で仕留める力も付いたと思います」との言葉も納得の、この日のパフォーマンス。進化を続ける二十歳から、ますます目が離せなくなった。