釣りガールの小野瀬みらいが、南房でイサキ釣りを楽しんだ。当地のイサキは毎年3月1日に解禁。釣り人に春の到来を告げる存在だ。みらいちゃんは西川名港の報知指定・竜一丸の午前船に乗り込み、良型が狙える波左間沖へ。このところ続いたシケで水温が下がり取材の前日(3日)はトップ4尾と厳しい条件だったが、序盤から30センチ級を連発。食いが落ち着いてからも「得意技」で釣果を伸ばし、イサキの鋭い引きを堪能した。
◆30センチ級連発!数釣りも堪能! 最高の開幕
釣り開始から1時間、気がつけば私の足元に桶の中に4尾のイサキが入っています。その光景に満足感一杯です。だって出船前に安西竜一船長から「前日はトップが4尾だった。ここ数日のシケで水温が下がったので食い渋った」との情報を聞いたら、だれもが私と同じ思いになるはずです。釣りあるあるで、「昨日までは良かったんだけれどね」とよくいわれますが、私の経験では弱気になっている時ほど釣果はいいのです。ですので、安西船長から前日の釣果を聞いて、逆に「今日はチャンスかも」と希望が湧きました。
釣り場は波左間沖。ここは40センチオーバーはもちろん、50センチという超特大のイサキが釣れたこともあるポイントです。そういえば昨年も3月の開幕直後に竜一丸でイサキ釣りをしました。しかし、私は凡ミスを犯してしまいました。なんと船長の指示ダナ(魚の泳層)から10メートルも下を釣っていたのです。それでは釣れる魚も釣れないですよね。出船前に「タナを間違えないでね」と安西船長からくぎを刺されたので、道糸に1メートルごとについている印で正確にタナを取りました。
すると、すぐにギュンギュンとイサキのアタリが。ドキドキする間もなく1投目から30センチ級が釣れました。続けて2尾掛けで、そしてまた1尾。気づいたら前日のトップをあっという間に超えようとしているじゃありませんか! そして釣れるイサキのポテンシャルが相変わらず高いこと。アベレージサイズが30センチ前後で、この日私が釣った最大は34センチ。いつ見てもほれぼれする大きさです。
私の釣果が10尾を超えた午前8時過ぎ、朝方とは違ってイサキの食いが少し落ちてきました。こういう時は誘い方を変えなくてはならないのですが、私にはどうしていいか分かりません。ならば私の必殺技、「釣れている人のまねをする作戦」の発動です。この日は安西船長いわく「イサキ船でトップを取る人がそろっている」とのことで、中でも朝からイサキを立て続けに上げていた左舷の船首で釣っていた方の誘い方をじっくりと観察をしました。
この方はタナを取った後は竿をほぼ動かしていないのですが、時折ほんの一瞬、数十センチほど竿先を上げてしゃくっていました。早速、まねしてみるとすぐにアタリが! 朝方ほどではありませんが着実にイサキが釣れました。40センチぐらいのカイワリも釣れて大満足。イサキ開幕の釣りは、最後にやっぱりこの言葉で締めなくては。「さイサキ良い釣行になりました!」。お後がよろしいようで(笑い)。