J2清水、開幕4試合連続ドロー クラブワースト11戦勝ちなし 昨年9月から勝てず…MF西沢「今必要なのは思い切りの良さ」

スポーツ報知
厳しい表情で戦況を見つめる清水のゼ・リカルド監督(中央)

◆明治安田生命J2リーグ▽第4節 清水0―0大分(12日・アイスタ)

清水エスパルスは首位の大分とスコアレスドローに終わり、またも今季初勝利を逃した。昨年9月から続くリーグ戦の勝ちなしは11試合連続(J1で7、J2で4)となり、クラブワースト記録を更新した。昨季J1得点王のFWチアゴサンタナ(30)を先発から外す荒療治も実らず、相手の3倍超の14本のシュートは一度もネットを揺らさなかった。次節、18日はエコパで磐田とダービーを迎える。

 アイスタのピッチに徒労感だけが漂った。清水は終盤、自陣に引いた大分のブロックを何とかこじ開けようとしたが、猛攻は実らなかった。ゼ・リカルド監督(52)は「気持ちの焦りがあるかもしれない」と指摘した。開幕から4戦4分けで、うち3試合がスコアレス。ゴールからも白星からも見放され、J1だった昨年9月から続くリーグの勝ちなしは、カテゴリーが下がっても11まで伸びてクラブワーストを更新した。

 指揮官は「意図したことを高いレベルで表現できる選手を選んだ」とエースのチアゴを外すなど、前節から先発4人を入れ替えた。被シュートは4本。ボールを持つ時間は長かったが、最後の質が足りなかった。「引いた相手から(点を)取り切るのはこだわらないと」とMF白崎。MF西沢も「今必要なのは思い切りの良さ」と強調した。

 開幕前、J2屈指の戦力と評されたチームは4戦で勝ち点4にとどまり、14位と出遅れた。首位とは早くも勝ち点6差が付いた。次は15位の磐田とダービー史上初めてJ2での対戦を迎える。「この状況をつくり出したのは僕たち。何より求められるのは勝つこと」と西沢。お祭りムードとは無縁の決戦を落とせば、J1復帰に早くも黄色信号がともることになる。

サッカー

個人向け写真販売 ボーイズリーグ写真 法人向け紙面・写真使用申請 報知新聞150周年
×