◆プレミアリーグ第24節 リーズ 2-2 ブライトン(11日、英リーズ、エランド・ロード)
ブライトンの日本代表MF三笘薫が、アウェーのリーズ戦にフル出場して2得点に絡んだ。三笘はこの試合も4-2-3-1左サイドで先発して、前半33分にマック・アリスターの先制点をアシスト。さらに1-1に追いつかれた後半、オウンゴールを誘発させるクロスを放ち、ブライトンに2得点をもたらせた。チームは2―2で引き分けた。
終始優勢だった試合を引き分けに持ち込んだ三笘だったが、試合後は厳しい表情で取材に応じた。
シュート無しに終わった試合の感想を求められると、「打ち切っても良いところが何度かありました。駆け引きする上で、もう1回切り返して、というシーンもありましたし。やっぱり1本打つことによって変わってくると思う。そこはもっとやっていく必要あるという感じです」と話して、前節で今季6ゴール目を奪い、香川真司、岡崎慎司の”2人のシンジ”に並んだ日本人のプレミアゴール記録更新が期待された試合でシュートが打てなかった悔しさをあらわにした。
BBCが掲載したこの試合の紹介記事でも『マジック・ミトマ』と紹介されて、ブライトンの看板選手として英国での注目度が上がっていることは明白だった。
無論相手のマークも当然キツくなる。試合開始直後はなかなか三笘にボールが回らなかった。
しかしカタールで輝き、プレミアでも主役の一人に踊り出ようとしている日本代表MFは「ボールを受けようとはしているが、なかなか出てこないときもあります。駆け引きの中で、特に前半は右サイドが中心になっていた。だからそういった展開になっただけ」と冷静に分析すると前を向き、「ゴールに絡めたのは良かったですけど、他のところで脅威になれなかった。そこは悔やんでいます。しかしもう本当にすぐ(次の)試合なので、もう全部忘れて切り替えるしかないという感じです」と話して、早くも中3日で行われる15日のクリスタルパレスとのホーム戦に向かって気持ちを集中させていた。(英通信員・森 昌利)