駒大・篠原倖太朗がハーフマラソン学生日本一! 箱根駅伝優勝貢献も「反響がなかった」「今度は大目立ちしたい」

スポーツ報知
日本学生ハーフを制した駒大・篠原倖太朗(カメラ・宮崎 亮太)

◆日本学生ハーフマラソン選手権大会  (12日、東京・立川市陸上自衛隊立川駐屯地スタート~国営昭和記念公園ゴール=21・0975キロ)

 ハーフマラソン日本歴代4位で日本人学生最高記録(1時間11秒)を持つ駒大の篠原倖太朗(2年)が、1時間2分15秒(記録は速報値)で優勝した。

 今年の箱根駅伝3区を2位で好走した篠原は、2月5日の香川丸亀国際ハーフマラソンで1時間11秒で走破し、日本人学生最高記録を更新。この日、他校のライバルたちも篠原を警戒していたようで「自分はマークされていたので、前に出ないで、行けるところで行こうと思っていた。自分の周りだけスペースが空くんですよ。やりづらいところもあったけど、スペースを有利に使えて走りやすかった」と振り返った。スパートを仕掛けたのは、「15キロ手前くらいの給水のポイント。みんな取りに行って、ロスなので、行っちゃおうと思った」と隙を突き、そのままゴールを駆け抜けた。

 2月末までの約1か月、同校の大八木弘明監督の下で、今春から実業団のトヨタ自動車に進む田沢廉(4年)、鈴木芽吹(3年)と米国・アルバカーキでの強化合宿を行った。高地でトレーニングを積み、「陸上競技しかない環境で、他のノイズをシャットアウトして競技に集中できた」と充実した時間を過ごした。田沢との練習は、「全部、ラストで離された。田沢さんの設定タイムでの消化率は0%だったんです」といい、「(田沢が)ハーフを走ったら僕の学生記録なんて超えられてしまう。形だけ持っているけど、それにおごらないでいる」。篠原のその謙虚な姿勢こそ好調の秘密で、大八木監督も「テングにならず、自分でもっと強くなろうという心構えが成長している」と評価している。

 箱根駅伝で好走、ハーフマラソンで日本人学生記録更新と存在感を示しているが、思いの外、「反響がなかった」と篠原。「全日本(大学駅伝)、箱根も(区間)2位で、今までは裏で支えるような感じだった。今度は大目立ちしたい」と見据え、言葉に力を込めていた。

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