鈴木亜由子が自己記録更新で2位「出し切れました」前田穂南が3位と東京五輪勢が健闘

スポーツ報知
鈴木亜由子

 世界歴代2位の記録を持つルース・チェプンゲティッチ(ケニア)がスタート直後から飛び出し、2時間18分8秒で連覇を達成。日本勢は東京五輪代表の鈴木亜由子(日本郵政グループ)が25キロ付近で2位集団から仕掛け、2時間21分52秒の2位。同じく東京五輪代表で、同大会以来のフルマラソン出場となった前田穂南(天満屋)は、鈴木亜には突き放されたが、最後まで粘りのある走りを披露。自己ベストとなる2時間22分32秒の3位で今年10月15日の2024年パリ五輪予選「マラソングランドチャンピオンシップ」(MGC)出場権を獲得した。

 地元に戻ってきた声援を力に変え、鈴木亜が力を見せた。ペースメーカーが引っ張る2位集団でも前に位置しながら積極的にレースを展開。「自己ベストを目指す」と宣言した通りに、昨年9月のベルリンマラソンで記録した2時間22分2秒を上回り、笑顔でゴールテープを切った。「苦しいところで声援が背中を押してくれました。終盤は本当に足も呼吸も苦しかったんですけど、沿道の皆さんが『21分台いける』と声援を送ってくださって、自己ベスト更新を目指して、出し切りました」と振り返った。東京五輪選考会でも主役となった2人が、名古屋で存在感を示した。

 ※記録はすべて速報値

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