J1北海道コンサドーレ札幌は12日、ホーム・横浜FM戦に臨む。11日は会場の札幌ドームで前日練習を行った。左ウィングバックで先発が有力なMF菅大輝(24)は、直近5戦で3得点と横浜Mに抜群の相性を誇る。「アピールポイントなので」と話す自慢のシュートで、自身の今季初得点とチームの初勝利を呼び込む。
主力組に入った菅は、献身的に上下動を繰り返しながら左足の感触を確かめた。4日の前節・新潟戦(2△2)でフル出場、8日のルヴァン杯・鳥栖戦(0△0)も後半に出場したが疲れは見せない。「自分には中3日くらいがちょうどいい」と頼もしくうなずいた。
いいイメージを持って自身とチームの流れを変える。同じ3月12日、札幌ドでの昨季・横浜FM戦(1△1)。後半25分に左からエリア内に侵入し、左足で逆サイドネットに“スガキャノン”を突き刺した。仲間と長男誕生のゆりかごダンスを披露した思い出の一発も、終了間際の被弾で勝利はならなかった。「マリノスにはルヴァン、リーグ合わせて結構取っているかも。でも、あまり意識せずに。チームの勝利だけを考えて攻守で貢献したい」。開幕・広島戦(0△0)、新潟戦とポストにもはね返された今季初得点、公式戦5戦目の初勝利へ舞台は整っている。
1月10日から2か月のキャンプを終え、ようやく札幌に戻ってきた。同30日に1歳を迎え、早くも父譲りのスプリントを見せる愛息に、「120%の力で打ち勝って。終わったら思う存分癒やされたい」。戦うパパが、再び格好いい姿を見せにいく。
(川上 大志)