ブライトン三笘薫が先制点アシスト!2点目のオウンゴール誘発も2-2ドロー「もう少し自分から行っても…」

三苫薫(中央奥、ロイター)
三苫薫(中央奥、ロイター)

◆プレミアリーグ リーズ2-2ブライトン(3月11日、英国・リーズ/エランド・ロード)

 3月11日、英国ではプレミアリーグの公式戦が6試合行われ、日本代表MF三笘薫(25)が所属するブライトンはアウェイでリーズと対戦。三笘はこの試合も4-2-3-1左サイドで先発して、前半にMFマック・アリスターの先制点をアシスト。さらに1-1に追いつかれた後半にはオウンゴールを誘発させるクロスを放ち、ブライトンの2得点に絡んだ。

 

 またも三笘がゴールに絡んだ。公式戦5つ目のアシストは前半33分、右サイドからグロスが放ったクロスに逆サイドで三笘が驚異のジャンプ力を見せて、高い打点で頭を合わせた。このボールがゴール前中央に走り込んだマック・アリスターの頭にピンポイントで折り返され、アルゼンチン代表MFが至近距離からしっかり押し込み、ブライトンが先制した。それでもリーズが同40分にFWバンフォードのゴールで同点。リーズFWが右足で放ったミドルにブライトンCBウェブスターが滑り込んでかすかに触り、コースを変えてGKスティールの頭を越えると、バーの内側を叩いてゴール。ラッキーな一発で1-1として、リーズが試合を振り出しに戻した。

 ところが、後半16分、三笘がまたもブライトンにリードをもたらす。左サイドでボールを受けると、得意の縦抜けを見せ、倒れ込みながらも高速のクロスをリーズのゴール前に蹴り込んだ。このボールがピンボールのようにリーズDF、GKに当たって、ゴール前にこぼれた。そこにMFハリソンがクリアしようと飛び込むが、MFマーチと競り合って処理を誤り、自軍ゴールにボールを蹴り込んだ。これも結局、三笘のクロスのスピードと危険エリアをついたクオリティの高さが生んだオウンゴールだった。

 ブライトンが再びリードを奪ったものの、リーズがすぐさま反撃に出る。ショートコーナーからブライトンの一瞬の隙をつき、左サイドの角度のない位置からオウンゴールを与えたハリソンが右足を豪快に振り切った。対角線上右隅のゴールネットを揺らしてリーズが2-2の同点に追いつき、このまま試合が終了した。

 ポゼッション62%を支配して、終始優勢だった試合で2-2ドロー。三笘は試合直後に開口一番、「こういう試合を何度もしている。教訓をいかしきれていないのは残念」と厳しい表情で不満を表明した。また、先制点をアシストしたことに関しては「ゴールに絡めたのは良かった」としたが、「他のところで驚異になりきれていなかった。もう少し自分から行ってもいい場面もあった」とコメント。前節で今季6ゴール目を決めて香川真司、岡崎慎司のプレミア日本人最多得点記録に並び、新記録の期待がかかった試合でシュートがゼロに終わったことに悔しさをにじませていた。

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