陸上男子100メートルで、昨夏の世界選手権7位のサニブラウン・ハキーム(タンブルウィードTC)が10日、都内で行われたプーマジャパンの75周年イベントに出席した。このイベントのために、拠点の米国から帰国したという。ファッションショーでは、全身真っ黒のスポーツウェアで登場すると、華麗なクラウチングスタートを披露し、ランウェーをダッシュした。
8月に世界選手権(ブダペスト)を控え、「去年は決勝に出るだけでいっぱいいっぱいで、何もできなかった悔しさが残っている。しっかり120%を出し切らないと、メダルラインも優勝も見えてこない」と決意を口にする。今シーズンの初戦については未定だというが、冬季練習で「基礎の部分や体づくりは去年よりしっかり取り組めた」と手応え。「ここからギアを上げていきたい」と力を込めた。
サニブラウンが契約する同社は、陸上男子短距離の2017年に引退したウサイン・ボルト氏ら、スター選手がスパイクを履いていたことでも有名だ。サニブラウンは、「すごい歴史がある。同じようになりたいとは思わないが、ボルトのように(歴史に)意味を残していきたい」と話した。