フィギュアスケート男子で2014年ソチ、18年平昌五輪を連覇し、昨年プロ転向した羽生結弦さんが座長を務めるアイスショー「羽生結弦 notte stellata」が10日、宮城・セキスイハイムスーパーアリーナで開催された。
ショーはタイトルナンバーの「notte stellata」で幕を開け、羽生さんの気持ちのこもった美しい滑りが、一気に観客の心を引き込んだ。
前半の最後には、“スペシャルゲスト”として参加した体操男子の個人総合で12年ロンドン、16年リオデジャネイロ五輪連覇の内村航平さんと豪華共演。冒険家クリストファー・コロンブスの生涯を描いた映画から「conquest of paradise」を内村さんは床運動のマットで、羽生さんは氷上で、一緒に演じ、観客から大きな拍手が沸き起こった。
最後は羽生さんの「春よ、来い」。その後は、出演したスケーターで、MISIAの「希望のうた」、グランドフィナーレの「道」では、内村さんもスケート靴をはいて登場し、滑りを披露した。
羽生さんは最後に「こうやって時間を過ごしている中で、もうすぐあれから12年という時が経とうとしています。震災だけじゃなくて、きっとこれからの人生でも、つらいこと、幸せなこと、そして苦しいこと、悲しいこと、寂しくなること、きっといろんなことがあると思います。ただ今日という日が、この、ノッテステラータっていう僕らの星みたいに輝いてくれたと思うプログラムたちが、みなさんにとって、少しでも希望となりますように心から願っております(拍手)。本日は本当にありがとうございました」などとあいさつした。
11日で東日本大震災発生から12年を迎える被災地でのショー。タイトル「notte stellata」は、イタリア語で「満天の星」を意味する。被災した羽生さんが震災の夜、停電の暗闇に広がった美しい星空に希望を感じたことから名付けられた。
◆「羽生結弦 notte stellata」はHuluストアで生配信。Huluストア限定の特典映像付き配信チケットも販売中(11日午後4時まで)。