創部33年目の柏はメンタルトレーニングの成果で船橋に逃げ切り勝ち 千葉県支部春季大会

1回のピンチを1失点で切り抜け立ち直った柏・小川
1回のピンチを1失点で切り抜け立ち直った柏・小川
2回1死三塁、柏・河井が右前に同点打を放つ
2回1死三塁、柏・河井が右前に同点打を放つ

◆千葉県支部春季大会◇中学生の部▽2回戦 柏ボーイズ6―4船橋ボーイズ(3月5日・柏市金山柏ボーイズグラウンド)

 柏市内に専用グラウンドを持つ柏ボーイズが、本拠地で船橋ボーイズに辛勝。6―1で迎えた7回、2死走者なしから船橋の反撃で3点を奪われたが、粘って振り切った。

 試合をつくったのは先発左腕・小川。初回1死満塁を犠飛の1点でしのぐと、その後はコースに投げ分けて5回で降板するまで追加点を与えなかった。一方、野手で目立ったのは、9番・右翼の河井だ。1点を追う2回2死三塁から右前にしぶとく転がす同点打。さらに同点の4回1死二塁、河井が放った中堅後方へ大きな飛球が外野手の落球を誘い、走者に続いて河井も一気に生還した。

 昨年から導入している資格を持った保護者とコーチによるメンタルトレーニングが効果を現している。立ち上がりが課題の小川は「ハートが弱いとよく言われるので、親には『言わないで』と頼んでいます。学校では自分から明るくして、気持ちが前向きになるようにしている。1回のピンチは今までなら崩れていたかも」と自信を付けた様子だ。

 7回の守備で飛球を見失いピンチを広げた河井は、一打逆転の2死満塁で高く上がった飛球をしっかりキャッチ。「(前向きなことを)習慣にすることの大切さを学んでいます。朝起きたら親に『おはよう』とあいさつし、毎日の素振りも続けています」と胸を張った。

 夏の全国大会に創部33年目の初出場を目指す古豪が、精神面から飛躍を遂げようとしている。

◇柏ボーイズ登録メンバー ▽2年生 間野志信 河井瑛慈 安藤倫太郎 小川歩睦 古澤理樹 三坂辰伸 熊谷健太 中野樹 岩渕大誠 永野瑛大 ▽1年生 小玉煌二 中島大輝 坂本煌成 高見澤海音 井口晃汰 秋葉悠汰 籾山瑛人 遠藤来輝 水野裕翔 西平隼 小倉理生 瀬賀大志 髙田恭輔

1回のピンチを1失点で切り抜け立ち直った柏・小川
2回1死三塁、柏・河井が右前に同点打を放つ
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