スターゼンカップ第53回春季全国大会(26日開幕、大田スタジアムほか)の組み合わせ抽選会が5日、オンラインで行われた。狛江ボーイズ(東京西)は春季東京都西支部大会で1年生主体のチームで初戦敗退も、元米大リーガー・川上憲伸さん(49)の指導を受けて、投手陣がレベルアップし、16年ぶり出場の全国へ挑む。
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春季全国大会出場の狛江ボーイズに頼もしい援軍が現れた。中日、米大リーグ・ブレーブスで活躍した川上憲伸さんが2月中旬にグラウンドを訪問。投手陣に指導を行った。
最速115キロ右腕のエース・三澤駿介(2年)が「劇的に変わりました。『フォームがコントロールを証明している』と言われましたが、下半身を使って投げるのはこういうことなのだと分かりました」と“ガッテン”。背番号1を奪取し全国へ向けいい弾みになった。
三澤だけでなくサイド右腕・三上聖斗、左腕・林旺志郎(ともに2年)もアドバイスでグンと成長。主将の女子選手・山口夏子(2年)も「足の踏み出しかたや体の使い方を教えていただいた」と笑顔。元気いっぱいでベンチから声をからしチームを鼓舞してきた山口は大会では18番を背負う。水崎将勝監督(55)の「(18番は)左腕エースの番号。全国では登板のチャンスがある」との期待の言葉に「ベストを尽くします」とうなずいた。
5日に行われた春季支部大会では主力メンバーを外し1年生主体で臨み、初戦コールド負け。「春夏連覇をするために夏までに底上げしないと。でも収穫はなかったな」と指揮官は苦笑い。気持ちは切り替えた。25日に八王子・上柚木公園野球場を借りて壮行式を行い、満を持して大舞台に挑む。