◆春季神奈川県支部大会(中学生の部)▽準々決勝 湘南ボーイズ8―1宮前中央ボーイズ=6回コールド=(3月4日・湘南倉見グラウンド)
第53回春季全国大会(26日開幕、大田スタジアムほか)の組み合わせ抽選会が5日、オンラインで行われた。昨年準優勝の湘南ボーイズ(神奈川)は春季支部大会・準々決勝で宮前中央ボーイズにコールド勝ちした。
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全国大会へ向けて士気が上がっている。名門・湘南ボーイズが支部大会で2戦連続コールド勝ちで4強に進出した。
昨秋の春季全国支部予選MVPの小山田尊琥(たかとら=2年)が初登板し先発で2回を1安打投球。「あんまり良くなかったけれど、きつい練習をしてきたので夏までには130キロ台を出したい」と意欲を語った。打線も初回に5番・奥青空(そら=2年)が右翼越えの特大の一発を放つなど援護。ナインから冷やかされ、「いつもよりボールが重く感じたけれど、良く飛んでくれた」とはにかんだ。
2年連続で夏の日本一、昨春は準優勝と常勝軍団を率いる田代栄次監督(45)が「ここ数年ではすべてにおいて厳しい。全国では一戦一戦臨むしかない」と険しい表情を崩さない中で、収穫に挙げたのが3回に2番手で登板した左腕・辻陽呂(ひろ=2年)。「軸になって欲しい」との指揮官の思いに応え直球とスライダーで3奪三振で1イニングを抑えた。辻は昨秋に右足首付近を骨折して全治2か月。松葉づえでの生活の中、地道な筋力トレーニングを行い復活を遂げ「これからはチームのために頑張っていきたい」と意気込んだ。
支部大会は上位3チームにジャイアンツカップ県予選の出場権が与えられる。その間にベイスターズカップもあり、全国大会前に大事な試合が続く。角主将は「試合があった方がいい。勝てばのっていけるし、チームの状態もどんどん上がる。集中を切らさず勝ちきりたい」とキッパリ。先輩たちが果たせていない春日本一へ、一気に突っ走る。
【湘南ボーイズ・メンバー】▽2年生 角将吾、安嶋浬久、安部羚王、蓮見龍一、池永浩寿、玉井里風、柳田和也、奥青空、小宮颯汰、坂﨑大翔、小山田尊琥、宮坂晃平、三川勝己、梅田恵輔、﨑山能活、藤田健太郎、辻陽呂、浮田琉功、今井惟翔、松山弦生、佐尾隆成、高橋一真 ▽1年生 早川幸汰、上谷海人、鈴木温大