◆オープン戦 楽天0―1DeNA(7日・草薙)
楽天の新外国人、マイケル・フランコ内野手が7日、DeNA戦(静岡・草薙)で「3番・一塁」で先発出場し、3打数2安打と活躍。オープン戦5試合で打率3割8分5厘と快音を響かせ、シーズン開幕へ向けて着実に状態を上げている。また、石井監督は新戦力の人間性を評価。感激のまなざしを向けた。
初回2死で迎えた第1打席では初球を捉え左前打。3回1死ではフルカウントからDeNA・笠原の投じた外角高めの6球目を左前に運び、マルチ安打をマークした。「体の状態はすごくいい。打席を重ねるごとに感覚的なものも上がっている」と手応えは十分だ。
魅力的なのはプレーだけではない。キャンプ後の仙台での練習中、来日2年目のギッテンスが走塁練習を忘れ引き上げた。するとフランコは「俺も一緒に戻ってやるからもう1回グランドに戻ってやろう。それがチームメイトだろ」と声をかけたという。
自身のメニューにはなかったが、共に行う姿を見て石井監督は「人として、野球人としても来てくれてよかった」と目を細めた。来日してまだ1か月の新助っ人が、早くもチームで存在感を放っている(内藤 菜月)