山口紗弥加、朝ドラ「舞いあがれ！」で意気投合した福原遥と２泊３日の沖縄旅行　共演者に慕われる人間性

　ＮＨＫ連続テレビ小説「舞いあがれ！」（月～土曜・前８時）に出演中の山口紗弥加をインタビューした。仕事のできる上司役などクールな印象が強かったが、実際に話してみると、明るい笑顔が魅力的で陽のエネルギーにあふれていた。

　山口はドラマ「東京ラブストーリー」の鈴木保奈美に憧れて女優を志した。１４歳でデビューしたが、決して順風満帆ではなく、１０年ほどはバラエティー番組にレギュラー出演するなど方向性に迷う日々だった。体調も崩し、一時は芸能界引退も考えたが、２００３年に野田秀樹氏、蜷川幸雄氏が演出する舞台を経験し、厳しい稽古で演技力を磨いた。

　その後、少ない出番でも作品に彩りを添えるバイプレイヤーとして活躍し、３８歳にしてドラマ「ブラックスキャンダル」（１８年）で初主演を飾った。女優生活２９年。山口の笑顔は七転八倒しながら壁を乗り越えたからこその明るさだ。

　「舞いあがれ！」ではヒロインの舞（福原遥）を支えて一緒に起業する元新聞記者の御園純役だ。撮影を通じて意気投合した福原について「ふわーっと自然体でみんなを癒やしてくれる天使。気持ちが溶け合う感覚があって、友人とか家族とか、カテゴライズできないほど大事な存在になりました」と語る。２月１０日にクランクアップすると、２日後には２人で２泊３日の沖縄旅行に出かけ、福原に誕生日を祝福してもらったという。

　ドラマの放送はあと４週間。御園が新聞記者として培った経験や知識を生かし、かつて舞が夢見ていたパイロットや飛行機に関わる仕事ができるのか、注目している。圧巻の伏線回収に期待したい。（有野　博幸）