WBCに向け最高のコンディショニングを追求する大谷が、特にこだわっているのが「睡眠」だ。肉体の疲労回復と成長、そしてメンタル面の安定にも影響する睡眠の「質」と「量」の確保は、アスリートにとって最重要課題のひとつ。だからこそ大谷は、連戦となるシーズン中「(球場入りしてから)ご飯を食べて、試合までの2時間ぐらい寝る時もある」と、積極的にナップタイム(昼寝)をとるように心がけてきた。新型コロナウイルスの影響で、最近ではあまり見られなくなったが、大谷がエンゼルスに入団して1、2年目くらいの頃は、仮眠室を利用する選手が大勢いたという。
「日本にいた頃はあまり見なかったけれど、(メジャーでは)けっこう寝る人が多い。ロッカールームで寝ている人やタオルをかぶって寝ている人もいる」
メジャーリーガーにとって、疲れた体をリカバーするためのナップタイムは大切なひととき。「そうやってやらないと(疲労回復が)間に合わないというのもある。もちろん、できる限りベッドで寝る時間を増やした方が良い。朝までの睡眠時間の量はしっかり確保して、(ナップタイムは)プラスという感じ」
そんな大谷は、少年時代からしっかりと睡眠をとってきた。「野球を始めたのは、小学校2年生の秋。リトルリーグに所属していたが地元の少年野球団には入ってなかったので、練習や試合は土日。平日は普通に遊んだり、週2ぐらいで5、6年生ぐらいまではスイミングしていた」と、のびのびと運動に取り組んでいた大谷少年は、夜9時には必ず就寝。そのかいあって「寝る子は育つ」の言葉通り、193センチの恵まれた体格が出来上がった。
長いシーズンを戦う上で、特に投手にとって睡眠は、非常に大事なリカバリー時間だと大谷はいう。
「中5日だったり4日の時もあるが、その中でどれだけ回復させられるかが重要。20~30試合を投げる中で、後半に向けてそれが大事になってくる。最初に疲れをためないためにも、後半にしっかり疲れを抜いて試合に臨むという意味でも(睡眠は)大きいことだと思う」
“超人”大谷でも、眠れない日もある。それは試合に負けたり、打てなかったりした日ではない。そんな時はかえって「すぐ眠れるタイプ」。眠れないのはむしろ、「勝った試合だったり、いい試合だった日は体が興奮している状態で、なかなか寝られない」という。
そんな大谷が、「質の高い睡眠」追求のために導入したのが、西川のマットレス〔エアー〕だ。
大谷は同社を訪れ、非接触型寝具測定システム「ピマピッタ」によって自身にとって最適な枕の高さやマットレスの硬さを算出。そのデータに基づいた〔エアー〕を愛用している。
「家ではずっと(〔エアー〕を)使っています。枕もそうです」という大谷は、遠征先で違う寝具を使うと、〔エアー〕による睡眠の質の高さを実感。「やっぱり深い眠り、質も大事なので、量と合わせて、そこは大事だと思う」と、日本発のハイテクマットレスに絶対の信頼を寄せている。
しっかりと鍛え、そしてしっかりと眠る。最高の睡眠で心身を整えた大谷は、侍ジャパンを勝利に導く。
大谷と一緒に専属通訳の水原一平氏も帰国。侍ジャパンの戦いに帯同する。
大谷の心のよりどころとして、常に通訳の枠を超えた役割を果たしてきた水原氏。アメリカでは、移動の際には車のハンドルを握り、試合前にはキャッチボールの相手などウォームアップのサポート、さらには対戦相手のデータチェックまで行うなど、大谷の活躍を全力でサポートし、誰よりも近くでその進化と成長を見守ってきた。
並の選手の何倍もの体力を消耗する二刀流で戦いながら、オーバーワークを心配されるほど練習に没頭してしまうこともあった大谷。水原さんは、そんな大谷が疲労回復のため積極的に睡眠をとるようにしている姿をよく目にしたという。バスや飛行機での移動時間を少しでも睡眠に充てることで、「平均8時間半から9時間は寝るようにしていた。睡眠の質をモニターできるバンドも着け睡眠時間も管理するなど、できるだけ多く眠るようにするというのが(疲労回復の)カギだったのだと思う」と、その“勝つための睡眠”の様子を振り返った。
◆大谷翔平モデル
大谷の「睡眠」をサポートする西川では、その活躍を祈念して、マットレス「〔エアーポータブル〕モバイルマットプロ大谷翔平モデル」を30本限定発売中。
本体は、グレーを基調にレッドの差し色を利かせたスタイリッシュなデザイン。専用ケースには、正面に大谷のサイン、側面には「SHOHEI OHTANI」の文字が配されている。
新開発の超高密度ウレタン素材を含む3種類のウレタンを採用するなど、〔エアー〕マットレスの上位モデル並みの機能を4センチ厚に凝縮した、モバイル仕様。9つの点からなるブロックが完全独立した凹凸構造により、体圧分散性、寝姿勢保持性、通気性を高いレベルで兼ね備えることに成功した。
◆日本ハム時代から変わらぬ信頼
睡眠に強いこだわりを持つ大谷は、日本ハム時代からコンディショニングマットレス〔エアー〕を愛用してきた。
練習、そしてプレーにおいても、いいと思うものはどんどん導入してきた大谷は、疲労回復と質の高い眠りを実現する〔エアー〕のことを知り、さっそく導入。その性能を実感すると、自宅では上位機種〔エアー〕で眠り、遠征先にはモバイルタイプの〔エアーポータブル〕を持参。メジャー移籍後も同アイテムに変わらぬ信頼を寄せ、自身のコンディショニングに役立てている。