◆東京マラソン(5日、東京都庁スタート~東京駅前ゴール=42・195キロ)
箱根駅伝で優勝した駒大の主将、山野力(4年)が初マラソンに挑み、2時間16分25秒でゴールした。終盤に苦戦し「最初速いペースで行っていたので、後半に粘れば学生記録くらいは狙えていたと思う。後半かなりペースダウンしてしまったのがもったいなかったと思います」と振り返った。
中間点のハーフマラソン(21・0975キロ)を1時間2分10秒前後のハイペースで通過。今年2月の別府大分毎日マラソンで青学大の横田俊吾(4年)が20年ぶりに更新した2時間7分47秒の日本学生記録の再度の更新が期待されたが、25キロ手前で先頭集団から遅れた。
今大会へ向けては、大八木弘明監督から「経験をしてくれ。30キロまで先頭集団につくことを意識してやって、あとは思い切り離れても仕方が無い」と声かけをされていた。指示通り、確実に食らいつけたことは大きな収穫で「2時間10分切りとかを狙って第2集団とか第3集団で走っても良かったんですけど、それだと次につながらない。守りのレースでやっていても上に行けないと思った」と山野。初マラソンだからこそ、チャレンジの姿勢を重視し「どこまで自分が行けるのか、今後も見据えて積極的に行きました」と話した。
4月からは九電工に進む。今後もロードを中心に強化して行く方針で「実業団に入って、30キロ以降のスタミナをつけていきたい」と具体的な目標を語る。駒大のユニフォームを着て走る最後のレースを終え「タイムは悪かったですが、挑戦したレースだった。最後の失速に悔いは残りますが、総合的に見れば良い経験だったと思います」とうなずいた。