◆明治安田生命J2リーグ 第3節 長崎1-1清水(4日・Cスタ)
清水エスパルスは長崎と1―1でドロー。1点を追う後半アディショナルタイムにFWディサロ(26)が今季チーム1号の同点弾を放つも開幕3戦勝ちなしとなった。
このまま引き下がるわけにはいかなかった。後半ロスタイム4分、清水・ディサロはペナルティーエリア外で後方からの浮き球を胸トラップ。体を反転させ、右足でゴール右隅を射抜いた。「1タッチ目でいい所に置けたので落ち着いてミートできた」。今季1号で最低限の勝ち点1をもぎ取った。
序盤は苦戦した。局面を変える縦パスが入らず、単調なクロスがはね返されてセカンドボールの回収でも後手に回った。前半39分にはクロスから失点。後半、故障から復帰したMF白崎が投入されリズムが生まれたが、追いつくのがやっとだった。「引いた相手を崩すのは簡単じゃない。もっとコンビネーションの質を上げないと」と白崎。ディサロも「(同点弾が)唯一ポジティブな要素。もう少し勇気を持ってやらないと」と指摘した。
J2屈指の戦力と評されながら、開幕3戦連続ドローとスタートダッシュに失敗。GK権田は「(昨季)J1にいたからといってアドバンテージがあるわけではない。サッカーは横綱相撲ができるものじゃない」と話した。今後は8日にルヴァン杯・川崎戦、12日にリーグ・大分戦とホームで連戦が待つ。停滞ムードを払拭する白星がほしい。(武藤 瑞基)