◆サーフィン ホワイトバッファロー 日向プロQS3000第3日(4日、宮崎・日向市お倉ケ浜海岸)
女子準々決勝で15歳の池田未来が2本合計11・35点(7・25、4・10)で、20歳の松田詩野に0・85点差で競り勝ち、5日に行われる準決勝に進出した。今年の目標に掲げた「クオリファイシリーズ(QS)で準決勝以上進出」を叶えた。
15歳にして冷静な判断が光った。序盤から松田にリードされる展開でも「日本の大会なら試合時間は20分。そう考えると10分はまだ半分ある。しっかり待った」と焦りはなかった。試合時間残り10分15秒を切って、「狙ってたところにきた」波を逃さず、3発のターンを決めきり7・25点を出して逆転に成功。残り時間は優先権もなく、松田に再逆転されないか「すごい緊張していた」というが、逆転できる点が出せそうな波は来ず試合終了。「運だな、と思った」とはにかんだ。
昨年は世界ジュニア選手権で3位に入ったが「やっぱりジュニア。QSで全然勝てなかった。自分に足りないものがある」と自己分析。トレーニングで体重を3~4キロ増やし「いま158センチで、まだまだ伸びる」と信じて、170センチを目指して早寝早起き、栄養摂取を心がけている。
今月で中学校を卒業する。海外も含め転戦で忙しく、あまり通えない中で「一日一日がすごく楽しくて、友達が大好き」だが、卒業式はオーストラリア遠征のため出席できない。少し残念な気持ちもありながら、世界での戦いを目指して一足先に年上の選手たちと競う場に挑んでいく。
◆チャンピオンシップツアー(CT)への道 CTは男子36人、女子18人で争う。シーズン中盤にある男子23位、女子11位以下は残り試合に出場できなくなる「ミドルカット」で残った選手は、来年のCT参戦が確定する。その他の選手は毎年8月から始まるチャレンジャーシリーズ(CS)全7戦に参加し、獲得ポイントで男子は上位10人、女子は上位5位が翌年のCT出場資格を得られる。CS出場は各地域で開催されるクオリファイシリーズ(QS)の上位者で、日本が含まれるアジア枠は男子上位5人、女子上位3人とワイルドカード男女1人ずつがCS出場資格を得る。QSは優勝獲得ポイントで3つのグレード(1000、3000、5000)に分かれている。