◆サーフィン ホワイトバッファロー 日向プロQS3000第3日(4日、宮崎・日向市お倉ケ浜海岸)
女子2回戦で脇田紗良は唯一の7点台をマークし、2本合計13・75点。4組1位で準々決勝進出を決めた。
脇田は試合時間が前日までの25分から30分に延びたメリットを生かした。「実際に入ってみないと分かりにくい」という波の状況で、前の組を見ながら複数のポイントをチェックし焦ることなくトライ。残り7分を切って、松岡亜音を牽制して波をつかみ、切れ味鋭い大きなターン2発を繰り出し7・00点を出し、1位通過を決定づけた。
仕切り直しの年になる。チャレンジャーシリーズに参戦した昨年は、6月にインドネシアで食中毒にかかって体重が6キロも落ちた。7月にも南アフリカで体調を崩し「サーフィンはできるけれど体力がない。1日味噌汁1杯しか食べられない。体を戻す間もなく試合、試合」という状態で、結果を求める状態にはなかった。11月も米ハワイで高熱を3度も出すなどトラブル続き。1年間を振り返ろうと写真を見ると「体温計で40度超えてる写真が8枚くらいあった」と、笑うしかないほど、サーフィン以外のことに悩まされた1年だった。
大会前は海外行きを我慢し、国内で約1か月、体作りからトレーニングを行った。サプリメントを取り入れ体調管理はバッチリ。体の小ささを生かして小さい波を乗りこなし、ダイナミックな技をみせつける。