楽天・藤平尚真投手(24)が、5日の日本ハムとのオープン戦(札幌D)で開幕ローテ争いへ“ダメ押し”の快投を誓った。3日、楽天モバイルパークでブルペンに入るなど調整した右腕は、2番手で4イニングを投げる予定で「ここまでいい感じで来られているので、今回もゼロで抑えられるようにしたい」と気合をみなぎらせた。
2月21日のDeNAとの練習試合(宜野湾)では、最速148キロの直球と曲がり幅の小さなスライダーを巧みに操り5回3安打無失点の好投でアピールに成功した。それでも先発6枠は田中将、則本、岸、辛島、バニュエロスの5人が決定的な状況で、滝中やドラフト1位の荘司(立大)らと最後のイスをめぐって火花を散らしている。
「次の試合は2ストライクから3球勝負にいったり、空振りを取れる決め球をしっかり投げたい」とテーマを設定した藤平。熱を帯びてきた競争をリードできるか、ここからが正念場だ。(長井 毅)