スポーツ庁の室伏広治長官は3日、都内で取材に応じ、国枝慎吾さんへの国民栄誉賞授与決定に「これ以上うれしいことはない。国枝選手、そして周りで支えてこられた方々にお祝い申し上げたい」と祝福を寄せた。全ての四大大会とパラリンピックで優勝する「生涯ゴールデンスラム」を達成し、1月に現役を引退した。その活躍に「障害の有無を超えて、人間の可能性を示してくれた。国内外の多くの方を元気付けていただいた」と称賛した。
国枝さんから直接引退を報告された際には、今後に向けて「役割は無限にあるのではないか」と伝えたという。「素晴らしい賞を授与されましたけど、これはステップであると思う。さらに大きく羽ばたいて欲しい」とエールを送った。