【巨人】堀岡隼人、支配下誓う…死球骨折の中島から男気エール「俺のことは気にしないで自分のことを考えて」

スポーツ報知
投内連係練習をする堀岡隼人(左は横川凱=カメラ・相川 和寛)

 巨人の堀岡隼人投手(24)からの死球により2日の紅白戦で中島が右母指末節骨を骨折した。堀岡は宿舎の部屋を訪れ謝罪。その場でチーム最年長40歳の優しさに触れた若手右腕の覚悟を、巨人投手担当の水上智恵記者が「見た」。

 堀岡の顔は強い覚悟に満ちあふれていた。2日に行われた紅白戦(那覇)で6回2死一塁から打席に立った中島の右手に4球目の直球を当てた。最年長の40歳は苦悶(くもん)の表情を浮かべ、途中交代。その後、沖縄県内の病院で精密検査を受け、右母指末節骨の骨折と診断された。

 その日の夜、謝罪のため中島の部屋を訪れた。「すみませんでした」と下をむいた堀岡に返ってきたのは温かい言葉だった。「俺のことは気にしないで自分のことを考えて。このままオープン戦に連れていってもらって(背番号095の)ゼロをとってもらってきな」。プロ通算2000試合出場まであと75、同2000安打まであと77、同1000打点まであと6と節目の記録も近い大事なプロ23年目のシーズンを迎える大先輩の言葉が身に染みた。「申し訳ない気持ちで、正直まだちょっと気にしている。でもそう言ってもらった以上、ずっと引きずっていてもいけない。ナカジさんもそうやって思ってほしいとは思わないと思うので、とにかく切り替えて頑張りたい」

 昨季は2軍で30試合、防御率2・83に終わり「マウンド上で弱気になることが多くてゾーンから外してしまったり攻めることができなかった」と精神面からを見直した。宮崎キャンプ途中に1軍に合流。2月25日に行われた広島とのオープン戦(那覇)では自己最速の155キロを計測するなど、1回を無安打無失点に抑え、順調にアピールしている。「支配下になってそこからはとにかくしがみついて、今の1軍から一回も落ちないようにしたい」。中島と1軍の舞台で共に戦う日を思い描き、精進していく。(巨人投手担当)

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