NHK大河「どうする家康」凶弾に倒れた松本家康!数センチで歴史が変わった可能性も、有村架純のプチ怒りにほっこりの声…第9回見どころ

「どうする家康」第9回の一場面
「どうする家康」第9回の一場面

 嵐の松本潤が江戸幕府の初代将軍・徳川家康を演じるNHK大河ドラマ「どうする家康」(日曜・後8時)の第9回「守るべきもの」(5日放送)で、家康と地元・三河の一向宗との争いが終結する。

 侍VS僧と民衆の戦いだと、侍が簡単に勝ちそうな気もするもののそうもいかない。徳川(現段階では松平)家臣の中にも一向宗の信者がいるため、相手側についてしまう家来も続々。厳密には裏切っているわけではなく、家康にとっても頭の痛いところ。家臣・夏目広次(甲本雅裕)の「家来に矢を射かけることは、どうしても気が進みませぬ」(第8回より)という言葉がこの戦の難しさを表現している。3大ピンチの一つ三河一向一揆の怖さを思い知らされる。

 外からの敵には鉄の結束を誇る三河武士も、内面の信仰心から崩されると弱い。困り果てて人間不信に陥る家康に、いつも何をしゃべっているのか分かりにくい高齢の重臣・鳥居忠吉(イッセー尾形)が金言をもたらす。

 前週の第8回「三河一揆でどうする」(2月26日放送)では、家康の信頼している策士・本多正信(松山ケンイチ)が、一向宗側の軍師になっていることが判明した。家康が寺へ突撃する経路を先回りされ、銃弾を頭に食らって倒れる。あまりに危ない場面だが、番組関係者によると家康が同一揆で銃撃をされたのは史実。もし弾が数センチでもずれていたら日本の歴史が変わっていたと思うと恐ろしい。

 一揆の中心地となった本證寺(現愛知県安城市)周辺では実際に火縄銃の弾が堀から見つかっている。種子島に鉄砲が伝来したのは1543年。三河一向一揆は1553年から始まった。地方の寺に銃があってもおかしくはない。

 プチ夫婦げんかも勃発した。一向宗を武力で押さえるのに反対の妻・瀬名(有村架純)。自分の意見に耳を貸さない家康にあきれ、一人部屋に閉じこもり、扉を閉める際に「あほたわけ」とピシャリ。何があっても優しい瀬名の怒りにSNSも「可愛いw」「惚れた」「可愛すぎて私の嫁にしたくなった」とほっこりする声が相次いだ。

 第8回の平均世帯視聴率は12・1%で前週より1ポイントダウン。それでもライバルのテレビ朝日系「ポツンと一軒家」が休みだったこともあり、時間帯トップに。本紙調べの週間ランキングでも8位に入った。週間トップの朝ドラ「舞いあがれ!」(16・8%)より下は、12~13%台ばかり。新型コロナ禍が沈静化に向かい、家でおとなしくテレビを見る人が減っている可能性もある。世間としてはよいことではあるが、テレビ前にくぎ付けになるような展開にも期待したい。

(NHK担当・浦本将樹)

※視聴率はビデオリサーチ調べ、関東地区

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