【競輪・卒業記念レース】松井優佳が完全Vクイーン

優勝した松井優佳(中央)、2着の谷元音羽(左)、3着の五味田奈穂(右)
優勝した松井優佳(中央)、2着の谷元音羽(左)、3着の五味田奈穂(右)

◆日本競輪選手養成所(123期、124期)卒業記念レース・最終日(2日、静岡・伊豆)

 日本競輪選手養成所(静岡・伊豆市)第123期(70人、適性5人)と第124期(女子12期=23人、適性4人)の卒業記念レース最終日が2日、同所内のJKA400で行われた。女子は在所2位の松井優佳(23)=大阪=が、7人目となる完全Vを飾り卒記クイーンに輝いた。

ガールズケイリンに活躍する同級生に憧れ

 自慢のダッシュ力を信じて2日間を駆け抜けた。3連勝で臨んだ決勝。松井は3番手から運び、前後の動きを見ながらの先まくり。後続を力強く振り切って、12年加瀬加奈子、13年石井寛子、14年石井貴子(千葉)、15年尾崎睦、16年土屋珠里、そして昨年の畠山ひすいに続く史上7人目となる完全Vを果たした。「予想外の展開でしたが、バックから仕掛ける展開なら負けないと思っていた。自分の形に持ち込めたのが勝因かな」。持ち味を存分に生かして卒業記念レースを制した。

 高校卒業後に一度は選手になる道も考えていたが、4年制大学へ進学し多様な経験を積むことを選んだ。進路に変化が生まれたのは、学生時代から交流のある同級生2人の存在だった。ガールズケイリンでさっそうと走る藤田まりあ(埼玉・116期)と、山口伊吹(長崎・116期)の活躍に触発される形で一念発起。「2人のことは映像などで見ていました。何より、一緒に買い物に行った時の買いっぷりにひかれました。自分もたくさん稼いで、欲しい物を買いたいと思うようになったんです」

 落ち着いた状況判断と鋭いまくりが最大の武器だが、すでに弱点も分析済み。「元々、自信がないタイプなんです。どっしりと構えて走りたい気持ちもあるんですが…。もっと練習して自信を付けて、ファンの方々には全力で走る所を見て欲しいですね」と、最後は前向きに締めてさらなる飛躍を誓っていた。

 ◆松井 優佳(まつい・ゆうか)1999年4月27日、大阪府吹田市生まれ。23歳。同志社大学卒業。師匠・陶器一馬(大阪・86期)。164センチ、61キロ、太もも58センチ。血液型AB。

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