17年3月1日にすい臓がんのため亡くなったミュージシャンのムッシュかまやつさん(享年78)の7回忌トリビュートコンサートが1日、都内で行われ、堺正章(76)、井上順(76)、松任谷由実(69)らゆかりの歌手が10人が出演した。
かまやつさんが所属したザ・スパイダースの堺、井上は7年ぶりのステージ共演でヒット曲「夕陽が泣いている」、「ヘイ・ボーイ」、デビュー曲「フリフリ」などを披露。長男のTAROかまやつとは「なんとなく なんとなく」でコラボレーションした。
堺は「ザ・スパイダースの“残党”堺正章です」。井上も「ザ・スパイダースの“スペア歌手”井上順です」とボケて、登場時から笑いを誘った。堺は「井上さんとステージを共にするのは久しぶりですね。(メンバー内で)もう1人のリーダーという感じがしましたね。スパイダースは、かまやつさんありきだったんです」と懐かしげ。井上は「堺さんと立てるのはうれしいね。かまやつさんが導いてくれたんだね。今日は来てますね、その辺にいるかもしれませんよ」と感慨。「まさか親子2代で歌えるとは。堺さん、いい思い出ができましたよ」と喜びをかみ締めた。
約2時間半のフィナーレは、出演者全員による「あの時君は若かった」「バン・バン・バン」の歌唱。堺は天国のかまやつさんに向けて「ムッシュー!ムッシュー!」と絶叫。2000人の観客を魅了した。