今年の第99回箱根駅伝(1月2、3日)で駒大としては初の大学駅伝三冠を達成した駒大の大八木弘明監督、鈴木芽吹(3年)、篠原倖太朗(2年)が28日、米国・アルバカーキでの強化合宿から帰国した。今春から実業団のトヨタ自動車に進む田沢廉(4年)は、3月4日にロサンゼルスで行われる「The TEN」の1万メートルに出走予定のため、現地に残った。相沢晃(旭化成)の持つ日本記録(27分18秒75)、8月のブダペスト世界選手権の参加標準記録(27分10秒00)突破へ意欲を見せている。
過酷な高地トレーニングを終え、大八木監督は「生活しているところが標高1880メートルくらい。しんどいよね。でも、大体思うような練習はできました」とうなずいた。田沢も順調に練習を積んだといい「日本記録まで行ってくれるとありがたいと、今思っています」と手応えを見せた。
2月5日の香川丸亀国際ハーフマラソンで日本勢2位の5位に入り、昨年2月に先輩の山野力が出した日本人学生記録を塗り替える1時間0分11秒をマークした篠原は「丸亀の疲労が少しあったので、向こうでは疲労を抜きながらっていう感じ」とじっくり練習をこなし「最初の方は田沢さんと練習しましたが、後半に離されてしまったりした。日本代表になるためにこういうことが必要なんだと思いました」。3月12日の日本学生ハーフへ「学生記録を持っているので、勝って当たり前の状態で臨む。しっかり勝てるようにしていきたい」と力を込めた。