清水隆行氏、重信慎之介と松原聖弥は侍ジャパン合宿の経験糧に定位置獲得のチャンスつかんでほしい

スポーツ報知
サポート選手として侍合宿に参加した松原聖弥(左)と重信慎之介

 巨人・重信慎之介外野手(29)と松原聖弥外野手(28)が28日から1軍に昇格することが27日、決定した。2人が加わることで、外野陣は12人となり、特に中堅と左翼は異例の大激戦となる。

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 松原と重信は侍ジャパンの合宿での経験をプラスにしないといけない。トップ選手が集まるあの雰囲気の中でやれたということは、何ものにも代え難いことだ。

 技術はもちろん、試合に向けての準備や練習も参考になったはずだ。同じ左打者の中では目指すべきタイプのソフトバンク・近藤のボールの捉え方などを間近で見られたのも大きいはず。野手だけではなく、例えばダルビッシュの野球への向き合い方などヒントになるものがたくさんあったと思う。

 28日から1軍に昇格するということだが、まずは守備をきっちりこなし、スピードもアピールしたうえで、課題の打撃の状態を上げていきたい。安打を打てるに越したことはないが、それ以外も走者がいてゴロが欲しい場面でゴロが打てるか、四球を選べるかといった具合に、チームから求められていることに応えられるかが大事だ。

 2人が加わることで外野手争いはさらに激しくなる。オコエは打撃でも足でもアピールしているし、ブリンソンだっている。増田陸の可能性もあるし、萩尾にも初安打が出た。人数が多いということは、一人ひとりに与えられるチャンスがそんなには多くないということ。侍ジャパンでの経験を糧に、そのチャンスをつかみ取ってほしい。(野球評論家・清水隆行)

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