巨人・重信慎之介外野手(29)と松原聖弥外野手(28)が28日から1軍に昇格することが27日、決定した。2人が加わることで、外野陣は12人となり、特に中堅と左翼は異例の大激戦となる。原監督は両選手の合流を明言し、「チームをトータルで、いろんな形のものを知る必要があるし、見る必要もある。実力至上主義の中で我々も考えてやらなければいけない」と語った。
外野は右翼・丸が確定。現状、ブリンソン、萩尾、オコエ、長野、ウォーカー、岡田、増田陸、秋広、育成・鈴木が1軍におり、事実上中堅と左翼を11人で争う構図となる。昇格組の2人はキャンプ2軍スタート。WBCに出場する侍ジャパンのサポートメンバーとして、17日からの宮崎強化合宿に参加。25、26日の壮行試合では、重信が4打数1安打、松原が3打数1安打1打点1盗塁を記録。ともに貴重な時を過ごし、昇格の声がかかった。
両選手はこの日の夕方、沖縄入り。重信は「やるだけです」と力を込め、松原も「できることを全力でやるだけ」と表情を引き締めた。ここまで野手の降格はゼロで、28日は野手23人体制。近日中に数人が2軍合流となる予定だ。3月2日に紅白戦が追加され、キャンプ中の実戦は残り2試合。“2枠”を争い、競争が繰り広げられる。(田中 哲)