◆オープン戦 ヤクルト13―9楽天(26日・浦添)
楽天のドラフト1位・荘司康誠投手(22)=立大=と同2位・小孫竜二投手(25)=鷺宮製作所=が26日、ヤクルトとのオープン戦(浦添)に登板。そろってプロ初被弾の“洗礼”を浴びる悔しい結果となった。
左翼フェンスを越える打球を荘司はぼう然と見つめた。3―7の3回2死一、三塁。内山に137キロの抜けた直球を完璧に捉えられた。「打たれるべくして打たれた。不本意というか何となく(ストライクゾーンに)入った球を打たれた」と肩を落とした。2回を投げ3安打5失点。「オープン戦でよかった。ああいう甘い球を見逃してくれない」と1球の重みを痛感させられた。
荘司の後を継いだ小孫も見せ場はつくれなかった。4―10の5回に登板。先頭に四球を与えた直後に浜田に中越え適時二塁打を許して早々に失点すると、さらに1死三塁のピンチで内山に甘く入ったスライダーを左翼席に放り込まれた。3回2安打に3四球も絡んで3失点。「今日は本当に(怖さを)実感しましたね。一つ(ボールが)浮くとやられるので、本当にレベルが高い」と身に染みた様子だった。
アマとの実力差を経験したルーキーコンビ。次回登板で一回り成長した姿を示す。(長井 毅)
◆小郷 1軍生き残りアピール満弾
1軍生き残りへアピールに成功した。5―13の7回1死満塁で右翼越えにグランドスラム。甘く入ったフォークを完璧に捉えた一打に「ビハインドの試合展開だったが、自分の持ち味を出していこうと思ったのがよかった」と手応え。石井監督も「いいものは見せてくれた」と目を細めていた。