阪神・大竹耕太郎投手(27)が25日、先発ローテーション入りに“王手”をかけた。オープン戦初戦となったヤクルト戦(浦添)に6回から3番手で登板し、3回1安打無失点。「1球目から最後までしっかり集中して投げられた」と6回2死からの4者連続を含む5奪三振で猛アピールした。
技巧派だが、3個の見逃し三振はいずれも右打者の内角直球。6回先頭の北村、2死から赤羽にズバリと決め、7回2死からの内山はファウルで粘られても動じず、9球目で仕留めた。「右は内の直球をテーマに」と狙い通り。岡田監督は「コントロールいいし、(打者の)右左関係なしや。守るのも楽や、どんどんストライク入って」と球質、制球、テンポなど全てを絶賛した。
先発陣は青柳、西勇、伊藤将は確定。現役ドラフトでソフトバンクから加入した大竹は才木、西純、岩貞らとともにローテ入りを期待されるが、12日の紅白戦、19日の練習試合・韓国サムスン戦と合わせ、2月は計9回を被安打2で“完封”した。「(当確は)そら近いというか、なあ(それ以上)。まあ、みんなもう1回ずつくらい投げて」と指揮官。最終試験となる次回登板を前に大前進した。
新戦力は快投の要因を「(毎日の)青柳さんとのキャッチボール。(レベルが高く)こっちも乗ってくるし、無意識に集中できる」とニヤリ。過去2年は白星がなく「今年こそ」と気合十分。開幕1軍は目の前だ。(安藤 理)