どっちが王手!? 藤井聡太王将と羽生善治九段の王将戦第5局が横歩取りでスタート

スポーツ報知
第72期王将戦七番勝負第5局1日目で対戦する藤井聡太王将(右)と羽生善治九段(写真提供・日本将棋連盟)

 将棋の藤井聡太王将=竜王、王位、叡王、棋聖=に羽生善治九段が挑んでいる第72期王将戦七番勝負第5局1日目が25日午前9時、島根県大田市の「さんべ荘」で対局が開始した。

 これまで藤井、羽生、藤井、羽生の順でいずれも先手番が主導権を生かして制し、2勝2敗の大熱戦シリーズ。本局でいずれかが王手を決める。

 初防衛を目指す藤井が先手で、戦型は羽生の誘導で横歩取りに。じっくりとした序盤となり、早くに飛車を交換した。

 前日の対局検分後の取材で藤井は「第1~3局は難しい将棋でしたが、自分なりにしっかり考えることができた。第4局は長考した場面で間違えてしまった。そういうことがないように」。23日に朝日杯4度目の優勝を果たして勢いに乗っての一局。「いよいよ終盤戦。大事な対局になるが、そこは考えても仕方ないので、しっかり盤上で最初から最後まで集中して指せれば」と平常心で臨んだ。

 一方、前人未踏タイトル100期へ前進している羽生は、後手番でも結果を出したいところ。「(負けた)1戦目も3戦目も自分が形勢が良かった瞬間は一度もなかった。今回は少しでもそういう場面を作りたい。気持ち的にも仕切り直して、改めて三番勝負。大きな分岐点だと思うが、集中して良い将棋を」と話していた。

 持ち時間は各8時間。午後0時30分~1時30分の昼食休憩を挟み、午後6時過ぎに手番が次の手を封じて、翌26日の2日目に指し継がれる。

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