文音、映画「テトリス」で世界デビュー…オーディション審査勝ち抜き「衝撃に近い強烈な喜び」

「テトリス」で海外作品に初出演する文音
「テトリス」で海外作品に初出演する文音

 女優の文音(34)が、英俳優タロン・エガートン(33)の主演映画「テトリス」(3月31日にApple TV+で配信開始、ジョン・S・ベアード監督)で海外作品に初出演する。

 世界的人気となったパズルゲーム「テトリス」を巡る実話を基にした作品。冷戦時代の1988年、「テトリス」の権利を得るため、米国のビデオゲームセールスマンのヘンク・ロジャース(エガートン)は危険を冒してソビエト連邦(現ロシア)に渡る。考案者と協力し、ゲームを大衆に広めようと奔走するスリラー。

 文音は主人公ヘンクの妻アケミ・ロジャースを演じる。恩師のキャスティングディレクター・奈良橋陽子氏(74)に勧められ、オーディション受験を決意。Zoom(ビデオ会議アプリ)を使ったオンライン審査では、第1次審査の演技、最終審査のベアード監督、エガートンを交えたケミストリーリーディング(主演と相手役の芝居の相性を見る審査)をクリア。大役をつかみ取った。

 中学からインターナショナルスクールに通い、2012年から2年間、米ニューヨークの演劇学校に留学。豊富な国際経験を生かした。

 20年11月、21年1月の2回に分けて単身スコットランドに渡り、約1か月間撮影。22年5月から英国で再び3週間の撮影に挑んだ。

 念願の海外作品デビューに、文音は「チャレンジし続けたので、受かったと知らされた時は衝撃に近い強烈な喜びを感じました」と感慨深げ。「これからが勝負だぞと奮い立たせ、(連絡から)1週間後にスコットランドに飛びましたが、不安と責任を感じたのも事実です。諦めずに挑戦し続ければ、いつかは夢はかなう!と心の底から思いました」と喜びをかみ締めた。

 ◆文音(あやね)1988年3月17日、東京都生まれ。34歳。明治学院大国際学部国際学科卒。高校3年の時、演技のワークショップに参加し女優の道に。2008年映画「三本木農業高校、馬術部」で報知映画賞新人賞など受賞。10年「結婚狂想曲」で初舞台。18年映画「ばぁちゃんロード」主演。163センチ。父親はシンガー・ソングライター長渕剛、母親は元女優・志穂美悦子さん。

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