NHK大河「どうする家康」岡田信長の胸ドン!ドン!ドン!ドン!に視聴者戦りつ…困り続けるダメダメ松潤…第8回見どころ

一向一揆に苦しむ家康(松本潤)
一向一揆に苦しむ家康(松本潤)

 嵐の松本潤が江戸幕府の初代将軍・徳川家康を演じるNHK大河ドラマ「どうする家康」(日曜・後8時)の第8回「三河一揆どうする!」(26日放送)で、領国の一向宗徒が武器を持って立ち上がる。

 本證寺(現愛知県安城市)から年貢を取り立てようとする家康。各地で一揆が発生し苦しめられる。極楽浄土に行きたいという気持ちが強いからなのか、年貢が少なくなるのだろうか。一向宗の中には、徳川(現時点では松平)家臣の姿もちらほら確認できる。

 そんな中、武力で抑え込みにかかる家康勢の作戦がことごとく裏目に。一向宗側に優秀な軍師がついていることが判明する。身内の裏切りの可能性もあり、家康は服部半蔵(山田孝之)率いる服部組を動かすなど本気になる。歴史の勉強を思い返せば、室町中期に起きた加賀一向一揆は守護大名を倒し約100年の自治を実現した。昭和と平成を合わせた期間を僧が治めていたと思うと一向宗の力が分かる。家康の“3大ピンチ”とされるのも納得できる。

 前週第7回「わしの家」(19日放送)では、農民に変装した家康と一揆の指導者・空誓(市川右團次)が接触した。「なぜ年貢をお納めにならぬのですか?」と聞く家康に、空誓は「政をしてる連中がアホウだからじゃ。アホウに銭を貢いでもアホウは戦にしか使わん」と回答。「戦をせずに済むにはどうしたらいいのか」という問いには「知らん。生きとる世界が違う。苦しみを与える側と救う側じゃ」とけむに巻いた。右團次も、下ネタから始めて民衆の不満をかき立てるトークはカリスマ僧侶そのもの。SNSでは「法事を思い出した」との声もあがる。

 定番の絡みもあった。家康をタカ狩りに誘った織田信長(岡田准一)が、三河の不安定さを追及。低い声で「わしの家だの、一つの家だの、よくそんなことが言えたもんだな」と険しい顔で説教した。さらに「しっかりと三河を押さえてもらわねばならんのだ」と胸を4回ドンドンし家康も硬直。ネットでは「怖すぎ泣いた」「怖すぎて最近おちおちと見ていられない」と恐怖のツイートが相次いだ。

 これまでも「待ってろよ、俺の白うさぎ(家康)」など信長のドSな接し方に盛り上がるファン。番組関係者も「今作の視聴者は女性もかなり多いようです」と指摘する。主演の吉沢亮を筆頭にイケメンキャストがぞろぞろ登場した前々作の「青天を衝け」に近い支持層なのかもしれない。

 第7回の平均世帯視聴率は13・1%で微減。同時間帯ではテレビ朝日系「ポツンと一軒家」の13・6%次ぐ数字で、本紙調べの週間ランキングでも6位に入る。放送から1か月以上が経過。ずっと困り続ける家康を、視聴者がハラハラと見守り続ける構図ができ上がりつつある。

(NHK担当・浦本将樹)

※視聴率はビデオリサーチ調べ、関東地区

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