志村ボーイズ、左腕・熊谷が好投、小河の豪打で決勝進出 2年連続苦杯の東京城南打倒へ意欲

スポーツ報知
志村の先発・熊谷は4回を1失点と好投

◆第18回大田区長杯 第53回日本少年野球春季全国大会東京都東支部予選(中学生の部)▽準々決勝 志村ボーイズ 8―1 大田水門ボーイズ=6回コールド=(19日・大田スタジアム)

 準決勝が行われ、志村ボーイズが決勝に駒を進めた。志村ボーイズは左腕の熊谷晄(2年)が4回1失点と好投。主砲の小河(おご)徹平が先制三塁打を含む2打点の活躍などで6回コールド勝ち。決勝は26日、2連覇中の東京城南ボーイズと対戦。3年連続で同一カードとなった。

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 策がはまった。志村ボーイズ先発は背番号11の左腕・熊谷。今大会初登板で、左打者5人が並ぶ大田水門打線を見事に封じた。

 「やっと投げることができた。緊張しましたが初回を(3人で)抑えたので、楽になりました」と熊谷。打線もその裏、すかさず援護した。四球で出塁した向山瑛太(2年)を犠打で送り1死二塁から主砲の小河が右中間へタイムリー三塁打。その後暴投で生還するなど、この回3点を熊谷にプレゼント。佐藤稔監督(55)も「小河の打撃がでかかった」とたたえた。

 小河は19日の準々決勝・江戸川南戦では3打数無安打。練習に訪れた2学年上の先輩のアドバイスで軌道修正した。「足と手が同時に出て突っ込みすぎていた。先輩に打ち方を教えてもらった」。2回1死二、三塁の好機では中犠飛で加点。主砲としての役割を果たした。

 4回を2安打1失点の熊谷は「(初回の)3点のおかげでいつも通り投げる事ができた」と援護に感謝。佐藤監督は「能力はある。本来ならエースになっていなければいけない選手」と熊谷を評価している。2番手で抑えた銭康裕(2年)はこの日最速127キロをマーク。最速129キロ右腕でもある小河と投手陣がそろうが、熊谷は「コントロールには自信がある。ライバル? 抜かせるように頑張りたい」と意気込んだ。

 5年ぶり優勝へ、決勝の相手は東京城南ボーイズ。2年連続で決勝で敗れている。佐藤監督は「3度目は…」と静かに闘志を燃やせば、小河も「今年こそ勝つ!」とキッパリ。大会前に全員で“五厘刈り”して臨んだ志村ボーイズ。リベンジの舞台は整った。

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