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女流棋士・堀彩乃女流1級、舌がん除去手術「嫌な予感が当たった」1月…経過良好で3月復帰目指す

スポーツ報知
堀彩乃女流1級(日本女子プロ将棋協会提供)

 将棋の独立団体「日本女子プロ将棋協会(LPSA)」は21日、所属する女流棋士・堀彩乃女流1級(29)が今年1月に舌がんの手術を受けたと発表した。

 転移はなく経過は良好で、3月に予定されているLPSA1dayトーナメント「けやきカップ」、女流順位戦D級4回戦の対局に向け、治療とリハビリを行っているという。

 LPSAによると、堀は昨年2月ごろ、口内炎のような症状が出たが治らず、専門病院で2度の精密検査を受けたところ舌がん(ステージ2)と診断され、今年1月28日に入院。同31日に舌の半分と周辺リンパの切除手術、舌の再建移植手術を受けた。このためLPSA1dayトーナメント「Minervaカップ」を欠場していた。

 堀は「突然のご報告となり、ご心配おかけします。舌がんと診断されたときは、嫌な予感が当たってしまい残念でした。ただ、今は与えられた試練を冷静に受け止めています。手術後は、順調に回復しております。とは言え、舌の半分と周辺リンパを切除していますので自然に言葉を発する事が少し困難になります」とコメント。このため、当面の間、大盤解説の聞き手や記録係など言葉を多く発する仕事は控えるという。

 「今はしっかり治療とリハビリに専念し、元気な姿で将棋を指せるように頑張ります。盤上に復帰することで、同じ病気や様々な病気と闘っている人に勇気や希望を与えることができればと感じています」と将棋ファンだけでなく、がんと闘う人々にもメッセージを送った。

 堀は高知県出身で、里見香奈女流五冠(日本将棋連盟所属)と同じ森けい二九段門下。2019年10月に女流1級となった。

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