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ブルース・ウィリスが診断された「前頭側頭型認知症」 治療法いまだ確立されず 人格変化、失語症などが特徴

スポーツ報知
ブルース・ウィリス(ロイター)

 米アクション映画「ダイ・ハード」シリーズなどで知られる元俳優ブルース・ウィリスさん(67)の家族は16日、ウィリスさんが認知症を患っていると公表した。「前頭側頭型認知症」と診断され、意思疎通に支障が出ているという。

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 「前頭側頭型認知症」はアルツハイマー型などとは表れる症状が全く違う。いわゆる記憶力が低下したり、物忘れの症状というのはあまり目立たないが、大きく2通りの症状が表れる。

 一つは人格、行動の変化で、自分本位で周囲からは「わがまま」とみられる行動が目立ち、同じものばかりを食べるようになったり、こだわりが強くなったりする。もう一つは失語症など言語の障害だ。

 一見、いわゆる精神疾患、うつ病や統合失調症などの病気と間違われることも多い。発症年齢は50代、60代の若年層が多く、アルツハイマー型よりも発症率ははるかに少ない。一般的には進行速度は取り立てて速いわけではないが、寿命には当然関わってくる。アルツハイマー型は近年、新しい治療薬が開発されているが、前頭側頭型ではまだそこまでの治療法は確立されていない。(近大医学部精神神経科学教室主任教授・橋本衛氏)

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