横浜FM 連覇のカギ握るマスカット監督の采配…17日J1開幕 川崎戦を担当記者が占う

横浜FMの水沼宏太
横浜FMの水沼宏太
横浜FMと川崎の予想布陣
横浜FMと川崎の予想布陣

 明治安田生命J1リーグは17日、川崎―横浜FMの1試合で開幕する。連覇を狙う横浜FM担当の小口瑞乃記者が、勝敗を分ける3つのポイントを挙げた。連覇か、あるいは奪還か。魅力あふれるサッカーでリーグを先導し、昨季最終節まで優勝を争ったリーグ2強の激突で、30周年となるJリーグが幕を開ける。

 横浜FMが“見る人も選手もワクワクする”サッカーで連覇への第一歩を踏み出す。川崎戦、そして今季のチームを堪能するポイントを3つ挙げたい。

 〈1〉極上エンターテインメント 普段相手への意識を示さないマスカット監督(49)の言葉に16日の練習後、自然と力がこもった。「対川崎はエンターテインメント性が高い。かなりいい試合になる」。横浜Mは主導権を握り、攻めて攻める。ポジション関係なく流動的に走り、DFがゴール前の決定機に…とはよくある事象。昨季J1最多の70得点と抜群の破壊力を誇る。水沼は宿敵との開幕戦へ「楽しい気持ちを表現する。お互いのプライドを最初に出せるのはいい」と闘志。「マリノスのサッカーを体現する」ことが勝利の絶対条件だ。

 〈2〉采配 昨季、布陣予想はいい意味で裏切られてばかりだった。ユーティリティー選手も多く、交代枠含め采配は見逃せない。「オプションはたくさんある」と指揮官。実力が拮抗(きっこう)する川崎戦で、途中出場予想のMFマルコスジュニオールらの活躍は当然、全員で足を止めずに攻め続けることができるか。

 〈3〉センターライン 昨季JリーグMVPのDF岩田智輝(25)、GK高丘陽平(26)が海外移籍。守備を不安視する声は少なくない。GKオビパウエルオビンナは21年開幕戦で先発し、川崎に敵地で0―2と完敗。だが、「落ち着きは入団当初より整理された。いいイメージを持って戦いたい」と力強い。センターバックと連係して川崎のプレスをかいくぐり、攻撃の出発点となる。

 チームはこの日、横須賀市内で冒頭のみ公開して最終調整。父・貴史氏がJリーグ元年の開幕戦で横浜Mの一員としてプレーした水沼は「今自分がピッチに立てるのは幸せ。マリノス今年も強いなって示していければ」と30周年シーズンでの連覇達成へ意気込んだ。J屈指の好カードを制し、上昇気流に乗りたい。(小口 瑞乃)

 

◆J2降格は1クラブのみ背番号は99まで選択可能

 今季のJリーグは「変化」が多い。主な変更点を紹介します。

 ◆昇降格 J1は1クラブのみが自動降格し、J2は3クラブが昇格。J1~3まで18、22、20の各クラブ数は来季から20に統一される。

 理念強化配分金 リーグからクラブへの理念強化配分金が24年度から復活。順位やDAZN視聴者数などの人気に応じて支給され、競争は激化しそうだ。

 観客の声援 昨季は9月から会場の「声出し応援エリア」は収容人員50%とされたが、今季は来場可能数の上限100%で全席声出し応援可能となる。マスク着用、距離の確保などは求められるが、スタジアムに大声援がこだまする日常へ徐々に戻っていく。

 ◆VAR ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)も変わる。立体的に選手の位置を把握し、判定の制度を上げる「3Dオフサイドライン」が今季からJ1、ルヴァン杯決勝トーナメントで導入。チェック中の事象を会場の大型映像装置に表示する「VARdict(バーディクト)」も導入し、観客や視聴者への分かりやすさは増す。

 ◆背番号 今季から99番まで選択可能となった。鹿島DF植田は55、名古屋FWユンカーは77、G大阪のGK谷や福岡MF井手口は99と、大きい番号のぞろ目が人気。心機一転した選手の背中にも注目だ。(星野 浩司)

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