ダルビッシュが新たな6年契約で合意 42歳までメジャーでプレーも 米報道

ダルビッシュ有
ダルビッシュ有

 今季が契約最終年となっているパドレスのダルビッシュ有投手(36)が9日、(日本時間10日)、6年総額1億800万ドル(約142億円)で契約延長に合意したと、MLB.comやESPNなどの米メディアが報じた。契約は今季からで、今年8月に37歳を迎える右腕が、42歳となる2028年まで。報道によると年俸は1800万ドル(約24億円)。ベテランとして球団から多大な信頼を得ているダルビッシュは、異例ともいえるWBC日本代表宮崎合宿(2月17日スタート)からの侍ジャパン合流を認められている。

 シーズン修了を待つまでもなく、パドレスがダルビッシュの“確保”に動いた。昨年は開幕投手を任され、ナ・リーグのワイルドカード、及びリーグ優勝決定シリーズ初戦で登板するなど、先発の柱として活躍。公式戦30試合に登板し、自己最多タイとなる16勝(8敗)、防御率3・10。抜群の安定感をみせたベテランが、サンディエゴでキャリアの集大成を迎える。

 WBCの大リーグ組の宮崎キャンプ合流が困難となった中、ダルビッシュは「自分は初日から行きます」とツイッターで表明。「早期合流が難しいのは確か」とした上で「ただ自分の場合は、ベテランであるためパドレスが融通をきかせてくれました」と、球団の好意に感謝。4日に本拠地球場で行われたファン感謝イベントでは、メルビン監督が「彼は最も心配しなくていい選手」と全幅の信頼を寄せるなど、相思相愛の関係の中、契約延長は自然な流れだった。

 2012年に海を渡り、レンジャーズと契約。いきなり16勝を挙げ、翌年はリーグ最多のシーズン277奪三振を達成。2015年のトミー・ジョン手術を乗り越えて復活。2017年シーズン途中にトレード移籍したドジャーズでは、ワールドシリーズで、後にサイン盗みが発覚したアストロズに敗れたが、カブスではコロナ禍の2020年、8勝で最多勝を獲得。そのオフ移籍した4球団目のパドレスでは、ますます安定感と円熟味が増した。

 メジャー100勝の節目に、あと5勝。1500奪三振にも残り12と迫っている。パドレスの背番号「11」が、野茂英雄氏が持つ日本人最多の123勝を越え、新たな金字塔を建てる日もそう遠くない。

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