イングランド・プレミアリーグのブライトンでプレーする日本代表MF三笘薫(25)が、8日に放送されたABEMAのインタビュー番組「MITOMA~頂点を目指す者~」に出演した。元日本代表の内田篤人氏のインタビューに応える形で、思いを激白した。
昨秋のカタールW杯後、三笘が日本のテレビ番組に出演するのは初めて。「すぐプレミアの試合(があった)というのと、心身的にもリカバリーしたかったので、休みを重視した」と振り返った。
W杯1次リーグ・スペイン戦(2〇1)ではライン際ギリギリのクロスでMF田中碧の逆転ゴールを呼び込み、「三笘の1ミリ」として大きな話題を呼んだ。「僕も1ミリで得点しようなんて考えてるわけではない。たまたまそうなって、少しストーリー化されたのは、少しうれしい反面、チームとしてあそこまで運んだわけで、僕だけにフォーカスを当てるのは違う」と見解を語った。
決勝トーナメント1回戦・クロアチア戦は延長戦の末にPK戦へ。日本は三笘を含めた3人が失敗し、8強入りを逃した。試合後は涙を浮かべ、「直接的に自分が関わって敗退させてしまった。もう1個いければ歴史が変わったので、すごく責任を感じた。悔しさはもちろんあった」と明かした。
自身初のW杯を経験し、対戦してみたい国を聞かれると「アルゼンチンと試合がしたい。メッシ選手と対戦したい」と熱望。世界的ドリブラーのFWメッシについて「タッチと足が細かいので、僕には重心移動ができるのでマネできないなと思う。一歩のスピードも速いので、DFの選手は厳しいなと思う」と印象を語った。
昨夏からプレーするブライトンでは、今月4日のリーグ・ボーンマス戦まで公式戦3試合連続でゴール中。直近7試合5得点と勢いは止まらない。圧倒的なドリブル突破でプレミアリーグを席巻。相手DF陣について「下がっているようで前に出てくる守備を警戒してる。なるべく細かいタッチで(相手が)来る前に自分が外せるように意識してる。スピードに乗りすぎないところは大事にしてる。スペースがない時は特に…」と明かした。
2026年W杯にむけて「ベスト8以上はいきたい。29歳になる。正直、ここの大会がラストだと思ってもいい。全てをかけられるように。毎日をコツコツ積み重ねて成長して、前回の大会よりも中心的な存在となって導けるようにしたい」と抱負。ブライトンは昨季、クラブ過去最高のプレミアリーグ9位を記録したが、今季は現在6位につける。「それを塗り替えたい。高い順位でシーズンを終えたいし、(欧州)CLを狙いたい。FA杯のタイトルも取りたい」と大きな野望を語った。