巨人の最速157キロ右腕の育成・田中豊樹投手(29)が7日、完全復活で“8回の男”になることを誓った。現在は3軍の都城キャンプに参加中で、ブルペンではすでに130キロ台後半を計測。「1軍で150キロ台を投げているときも、ブルペンは138キロぐらいで、試合に入ると10キロぐらい上がっていた。今はちゃんと指にかかっているし、感触はめちゃくちゃいい」と手応えを口にした。
20、21年と1軍で30試合以上に登板したが、同年オフに右肘のクリーニング手術を受けて育成に。昨年は「人生であんなに球がいかないのは初めてだった」と1軍登板なしに終わった。だが球速重視の投球だけでなく、制球や組み立てを意識するようになり、引き出しも増えた。チームは守護神の大勢につなぐ8回が課題。「去年はテレビで見ていて何もできなかった。8回のポジションを取りに行きたい気持ちはある。まずはアピールして沖縄に行って、支配下になりたい」と意気込んだ。