元ソフトバンクの真砂(まさご)勇介外野手(28)が、WBC中国代表に選出されたことが7日、分かった。京都出身で日本で育ったが、両親のどちらかが中国出身など出場資格を満たした。
侍ジャパンにとっても不気味な存在だ。中国は3月9日のWBC1次R初戦で対戦する相手。17年の第4回大会では7―1で快勝したように、実力的には格下とみられるが、初戦でナインは緊張感との闘いもある。情報も少なく警戒が必要だ。そんな中国に10年間ソフトバンクでプレーした真砂が加わると、侍ジャパンの選手の情報が丸裸にされる危険性もある。
真砂は、パワーと50メートル5秒6台の脚力を持つ高い身体能力で、右打者の柳田こと“ミギータ”として期待され、21年には自己最多79試合に出場した。だが、昨季は29試合の出場に終わり、シーズン終了後に戦力外通告を受けた。昨年11月の12球団合同トライアウトに参加したが、NPB球団から声はかからず、今季から社会人の強豪・日立製作所でプレーしている。
◆真砂 勇介(まさご・ゆうすけ)1994年5月4日、京都市伏見区生まれ。28歳。西城陽高で甲子園出場はないが、通算52本塁打。2012年ドラフト4位でソフトバンク入り。17年に1軍デビューし、プロ初安打が初本塁打だった。22年オフに戦力外通告を受け、日立製作所入り。NPB通算180試合の出場で3本塁打、16打点、打率2割1分9厘、5盗塁。昨年結婚した。右投右打。185センチ、85キロ。