G大阪は7日、大阪府吹田市内で公開練習を行った。約1時間半の練習では、11対10のビルドアップなど、ポヤトス監督(44)の目指す戦いに基づいたメニューが組まれ、選手達は意欲的に取り組んだ。指揮官は「選手全員がハングリー精神を持ち、本当に成長しています。もちろんプロセスの段階ですので調整部分はありますが、自分自身はすごく満足しています」とうなずいた。
G大阪は沖縄キャンプ中に行った練習試合をすべて非公開で実施。いまだメンバーも試合内容もベールに包まれているが、自陣から攻撃を構築する形に取り組んでいる。指揮官は「まず(ピッチの)どこに優位性があるのかを選手には話しています。どこから敵が来るのかを認識し、どこに優位性があるのか。それは戦術ではなく、コンセプト、という形で整理しているところです」と説明。相手の守備を見た上で、優位にボールを運ぶための意識付けを進めている。
主将に就任したFW宇佐美は、今季のスタイルを「圧倒的に支配するサッカーです。攻守に」と表現。「ボールを保持して支配的にサッカーすることもそうですし、守備もリアクションではなく、自分たちからアクションする。攻撃的に支配するために守備をする。守備も攻撃の第一歩として楽しんでほしい、と言われています」と、ポヤトス監督とともに目指すスタイルの一端を明かした。
この日は新戦力のチュニジア代表FWジェバリらが別メニュー調整。しかし大きな負傷ではなく「心配はしていません」と指揮官。またジェバリについて、宇佐美は「すごくいい選手。(ボールを)収めることもできるし、ポストワークもうまい。前を向いて仕掛け、自分で持ち込んでシュートもできる。まだすべてを見せている訳ではないと思いますけど、すごく能力の高い選手」と評した。新スタイルの浸透と、新戦力の融合という課題と向き合い、開幕への準備を進める。