日本ハムの福田俊投手が7日、沖縄・名護での1軍キャンプに合流した。いきなりブルペン入りし、捕手を務めたOBの鶴岡慎也氏を相手に直球とスライダーなど計55球を投じた。鶴岡氏からは「めっちゃいい球!」「言うことなし」と絶賛の声が連発。福田は「まっすぐの状態が良かった。大先輩に直接受けていただいて、本当にありがたかったです」と白い歯をこぼした。
プロ5年目。今キャンプは2軍スタートだったが、5日の紅白戦で3回から登板し、小気味良い投球で松本剛、野村、清宮のクリーンアップを3者凡退に斬る好投を見せていた。「今年一発目(の登板)で、やってやろうと思っていた。いい結果が出て良かった」と背番号40。同じサウスポーの斎藤綱、北浦と入れ替わる形で第2クール初日に昇格となった。
昨季は13試合に登板。1軍フル帯同は果たせなかったが、11試合連続無失点をマークするなどワンポイントで存在感を示した。それでも「チームに左の中継ぎは多い。そこの競争に勝ちたい。勝たないとクビになる。次の試合も3者凡退で。ちりつも(塵も積もれば山となるの略語)でいきます」。更なるアピールを誓った札幌出身の道産子左腕が、勝負の5年目で一気に飛躍を狙う。