【オリックス】WBC組の“壮行会”第4クール中にそろって今季初実戦を経て代表合宿へ送り出す

スポーツ報知
オリックス・山本由伸

 オリックスがWBC組の“壮行会”を行うことが6日、分かった。エースの山本由伸投手(24)、宮城大弥投手(21)、宇田川優希投手(24)の侍ジャパントリオが14日からの第4クール中にそろって今季初実戦を踏むことが判明。満を持して17日からの日本代表合宿へ送り出す。

 日の丸を背負う3人には離脱前の最終クール。実戦の形式は紅白戦とみられ、WBCでの役割に合った登板が与えられそうだ。山本はオリックスと同じ先発起用が想定されるため、真っさらなマウンドに上がる見込み。3月5日のDeNA戦(横浜)が初実戦だった昨年からの大幅な前倒しとなるが「いい球が投げられて、すごくいい方向に向かっていると思います」と現時点で全く不安はなさそうだ。

 WBCでは球数制限があり、第2先発としても期待されるのが宮城。プロ3年間の50登板は全て先発だけに、本番を想定したリリーフ起用の可能性もある。ブルペンからの準備、心構えは経験しておいて損はない。中嶋監督から「調整不足。今のままでは使いモノにならないんじゃないですか」と厳しく指摘された宇田川は、WBC球で直球の感覚や精度向上に苦戦。復調を示す大事なマウンドとなる。

 この日はキャンプ初の休日で、それぞれが7日からの第2クールへ心身をリフレッシュした。先発、第2先発、リリーフと異なる仕事で栗山ジャパンに貢献することが理想。見る者にとってはぜいたく過ぎる“豪華キャスト”で世界一への思いを託す。(長田 亨)

◆オリックス・山本の近年の初実戦

 ▽20年2月21日・紅白(SOKKEN) 1イニングをわずか9球の3者凡退。最速153キロをマーク。「いろいろ試すことができて良かった」

 ▽21年2月17日・紅白(SOKKEN) 最速154キロで吉田正を中飛に抑えるなど2回を完全も慢心なし。「外野まで飛んだので、もっと押していけるように。質のいい球を投げないと」

 ▽22年3月5日・DeNA戦(横浜) 初回に先頭・桑原から4連打を浴びるまさかの立ち上がりだったが、その後は踏ん張り2イニングを1失点。「3ボールからの投球はわりと自信がある」と最速153キロもマークし、手応え。

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